代表ブログ/健康・姿勢改善コラム

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怪我を越えて、学びを力に。私が“身体を伝える仕事”をする理由

2025.05.18

怪我と挫折、そして学び。私が身体の探究を続ける理由

こんにちは、CoKo Pilates代表のKazukiです。
今回は、私自身がなぜ身体のことに深く関わり、今の活動に至ったのか。
その原点についてお話したいと思います。


スポーツが好きだった私と、「走ること」が苦手だった私

私は幼い頃から、さまざまなスポーツに親しんできました。
中学・高校・大学と、学生時代はずっと部活動に全力を注ぎ、大学の4年間はまさに「部活中心」の生活。
その一方で、何度も大きな怪我――靭帯の断裂や骨折など――を経験しながらも、身体を動かすことへの情熱は変わりませんでした。

ただ、どれだけスポーツが好きでも、どうしても苦手だったのが「走ること」、特に長距離を走ることでした。
部活のメニューでマラソンのような長距離走があるたびに、「なぜこんなに走らなきゃいけないんだ…」と心の中でブーブー言っていたのを今でも思い出します。


トライアスロンとの出会い、そして初めてのマラソン挑戦

社会人になって間もないころ、職場の先輩から「一緒にトライアスロンやらないか?」と声をかけられたのが転機でした。
泳ぐ、自転車をこぐ、そして走るというこの競技に、自分の好きな要素もあるし、苦手な“走る”を克服するチャンスかもしれない。そう思って挑戦を決意しました。

当時の私はボディビルもやっており、体重は重く、筋肉もパンパン。
それでも「やるからには本気で」と覚悟を決め、フルマラソンへの挑戦をスタートしました。


膝の痛み、治らないもどかしさ

最初は走ることが少しずつ楽しくなってきたものの、知識が浅かった私はトレーニングのやり方も無理が多く、すぐに膝を痛めてしまいました。
痛みを我慢しながら走る練習を続け、本番のフルマラソンでは、スタートからゴールまでずっと膝の痛みと闘っていました。完走はできましたが、「痛みなく走れる未来」がまったく見えない状態だったのです。

そこから数年にわたって、整骨院や整体、スポーツ専門施設など、あらゆる場所を渡り歩きました。
治療を受けた直後は楽になるけれど、また走ると痛くなる。その繰り返し。

“どこかに答えがあるはずだ”という思いで、私は「接骨院難民」になっていました。


「自分の身体は、自分で理解しよう」と決意した瞬間

このままでは一生このままかもしれない――。
そう思った私は、ある日ふと、「もうこれは、自分で学ぶしかない」と腹をくくりました。

身体の構造、筋肉の使い方、痛みのメカニズム…。
解剖学、生体力学、運動療法、そしてピラティス。様々な角度から身体を学ぶ中で、やがて私は自分の膝の痛みの原因と、それを改善する方法を理解できるようになりました。

今では、自分の身体は驚くほど快適に動くようになり、フルマラソンやトライアスロンでも怪我なく練習・出場ができるようになっています。


自己ベスト更新、そして伝えたい想い

今年2月の大阪マラソンでは、2時間56分で自己ベストを更新しました。
学生時代には想像もしなかった、走ることへの達成感と充実感を、今まさに感じています。

けれど、それは「走れるようになったこと」がゴールではありません。
この経験を通して得た学びを、誰かの悩みを解決する力にしたい、そう強く思っています。


身体に悩むすべての人に、「自由に動ける」感覚を届けたい

・スポーツをしたいけど、痛みがあって不安な方
・頑張っているのに、うまく成果が出ない方
・何度も同じ場所を痛めてしまう方

そんな方々に、身体の状態を正しく“読み解き”、解決方法を見つけていくサポートがしたい。
そして、「また動ける」「楽しく続けられる」という体験を、一人でも多くの人に味わってもらいたい。

私自身まだまだ発展途上ですが、これからも挑戦を続けながら、皆さんの健康的で快適な生活に貢献できるよう、自分の経験と学びを活かしていきたいと思っています。