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「わかる」は「分ける」こと。動きを見極めるインストラクターになるために
2025.06.03

「この動き、なんとなくできてきたかも」 そう思えたとき、成長を感じて嬉しくなりますよね。でも本当の“わかる”とは、ただ感覚で動けるようになることではありません。 本記事では、インストラクターとして大切な「動きを見極める力=“分けて見る力”」を育てる考え方と、CoKo Pilatesでの指導法をご紹介します。
目次
「わかる」は“分ける”ことから始まる
「できるようになった」と感じる瞬間は、達成感があります。でも本質的な「わかる」は、動きの中の構造や仕組みを理解することです。 つまり、ひとつの動きをパーツに分けて観察し、それぞれがどのように働いているかを見極める──この力こそが、インストラクターにとって欠かせない資質です。
動きの中には、たくさんの要素がある
一見シンプルに見える動きにも、以下のようにさまざまな身体の要素が関わっています:
- 骨の動き(位置、角度)
- 関節の可動域と連動性
- 筋肉の収縮と緩みのバランス
- 体重のかかり方や重心移動
- 呼吸と力の伝達・抜き方
これらを意識的に“分けて”見ることで、「何がうまくいっているか」「どこが崩れているか」を明確に判断できるようになります。
「分けて見る力」が“伝える力”につながる
観察力は、指導力に直結します。 動きを“なんとなく”で見るのではなく、構造的に見て、必要なポイントを見極める力があれば、伝える言葉も的確になります。
例えば、
- 「膝が内に入っている」ではなく「股関節の外旋が足りていないかもしれません」
- 「姿勢が崩れている」ではなく「胸椎が伸展できずに腰が反っています」
こうした具体的なフィードバックができるインストラクターは、受け手からの信頼も厚くなります。 “伝える力”は、“見極める力”から生まれるのです。
まとめ:観察力が信頼を生む
「わかる」とは、見た目や感覚だけで判断することではありません。 動きを分解して理解し、要素ごとに伝える力こそが、指導者としての本質です。
CoKo Pilatesのインストラクター養成講座では、こうした「観察力」と「伝える力」を身につけることを重視しています。 動きを“分けて見る目”を育て、伝えられるインストラクターを一緒に目指していきましょう。